Adobe Shadowが便利過ぎた件

Adobe LabsがリリースしたAdobe Shadowが便利過ぎたので、以下の記事の補足としていくつか書いてみる。

解説用ビデオ
アドビの新ツール「Shadow」は、モバイル用Webアプリ開発者必須のツール - Publickey

まず、どういった用途で使えるのかというと、リンク先にある通り、モバイル開発の際の確認や手間がかなり軽減できる。リモートインスペクション機能によって、DOMの操作やJavaScriptデバッグなどが容易になる。小さな画面とソフトウェアキーボードでチマチマ入力したり、adb logcatしたりする必要はありません。
また、複数のモバイル端末を「同時に」確認できるので、エミュレータでは分からない、端末ごとの微妙な差異を見つける事にも役立ちます。


リモートインスペクション機能はweinreを使っていて、去年の半ば頃には存在を知っていましたし、試してもいたのですが、Adobe Shadowはそれを手軽に使えるようになっているという点で非常に有用です。

Adobe Shadowは以下の構成になっています。

Adobe Shadow、モバイルアプリをそれぞれインストールし、同じネットワーク内で立ち上げます。すると接続する本体側PC名が表示され、タップする事で接続用の認証番号が表示されます。
これをChromeのエクステンションで入力する事で、ペアリングが行われ、以降Chromeで表示されているタブがモバイル端末側でも表示されるという仕組みです。
ペアリング中は端末はロックされないというのもナカナカ気が利いてます。

ここでやや注意しないといけないのが、各モバイル端末で表示されている内容は、個々の端末が直接アクセスしているという事です。言い換えると、ChromeのHTMLなどが転送されているのではなく、同じURLにアクセスしているという事です。
ですので、認証が必要なページ内のコンテンツを表示させる為には、モバイル側での認証も必要になります。通常のブラウザ機能が使えるので、一度認証させればOKそうです。

これは手放せないツールになりそうな予感です。